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ZとSの違い

アイアンのお客様から聞かれることがある質問で、『ZとSって何が違うの』というものがあります。

特に634型(ストレートカット)が普段んからZとSを並列して販売してるので、その質問が多いです。



ZとS。
それはZipperのZ、selvedgeのSの事でして、Zipperはそのまんまジッパー(ファスナー)の事で、selvedgeセルビッチはデニムの生地を説明する際に使う言葉でして、俗に言う、赤耳がついた昔ながらの生地を表しております。

ちなみにアイアンの634Zはフリントの開きがジッパー使い。そして634Sはボタンフライとなっております。

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この二つのジーンズ。生地の元となる糸は経も緯も同じ太さの糸を使って、生地の重さも同じ21oz。
ただし、その糸を使ってデニム生地として織りあげる機械が違います。
Zの方は、革新織機と呼ばれる今時のマシン。Sの方はシャトル織機と呼ばれる何十年も前の古いマシン、なんです。

新しい織機で織り上げる21ozデニムは、糸が固く締まってビシッとした顔で、古いシャトル織機で織り上げる21ozデニムは、糸が緩めでふっくらした顔になります。
その為、Zのデニムは色落ちもゆっくりで尚且つ生地の縮みが少ない、Sのデニムは色落ちが早めで生地の縮みがある程度出る事になります。
その結果、Zは前明きの部分の縮みがほとんど出ないで、縮むと使えないジッパーを使うことが出来て、前明きすら縮みが出るSは縮むと困るジッパーではなく、ボタン開きを使う事になるのです。
ボタン開きなら、ボタンの位置とボタンホールの位置が同じように縮まって、ズレが出ないんです。それがジッパーならテープの部分がうねってしまい金具の部分の噛み合わせがおかしくなります・・・。

両方のデニム生地には防縮加工もしてるので、その差はわずかなんですけどね...。

昔は634ZもSと同じでボタン開きにしてました。でも年配の方が、『ジッパーの方が使いやすくて指も痛くならないから、欲しいんだけど・・』とリクエストが多かったのもあり、では同じ形だけど、ジッパー使いとボタンの2つに分けてみようとなって今に至っております。
シルエットはほとんど同じ。

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使っている糸も同じ。ただし生地を作る織機が違うとその生地の性格は変わります。それに合わせて作っているのが、この634のZとSという事です。

今度はその値段の差がなぜ出るのかという視点でまた文章にしてアップしますので、しばしお待ちを。

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